WPC処理,モリブデンショット(ハイパーモリショット)の一般の方のご依頼、ご相談大歓迎です。小口、中古部品も対応。

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ピストン、メタルなどの回転域の高い部品はハイパーモリショット、他の部品は定番のモリブデンショットでの処理としておりましたが、2018年3月より、すべてハイパーモリショットの施工となり、より高性能な処理をお届け出来ることになりました。

ハイパーモリショット

WPC処理の技法を用い、
今までにない摺動性を発揮いたします。
高回転、高温度域でも安定したフリクションを確保します。
ハイパーショットバナー

ハイパーモリショット®は、従来のモリブデンショットに高回転、高温度域でも安定したフリクションを確保する高温安定固体潤滑ナノ粒子を添加。
高回転域でモリブデンショットの3分の1の低フリクションを実現しました。
また高温安定固体潤滑ナノ粒子が添加されている事で今までにない高温度域での使用が可能となります。

ハイパーグラフ
ハイパーモリショット®は、株式会社不二WPCの登録商標です。

ハイパーモリショットとは?

  • ハイパーモリショットは、母材表層部を熱で溶融し二硫化モリブデンを母材深部(約4.3μm)まで取入れ再結晶します。その為、摩滅に対して非常に強く、剥がれず、摺動抵抗低減効果の高い状態を長時間維持する事が可能です。
  • 加工に用いる二硫化モリブデンは純度98.5%以上の物を使用。添加剤や接着剤を使わず、圧縮空気のみを利用します。
  • 半永久的に優れた摺動性を発揮することから、組付け後、殆ど手をつけることのない箇所でも効果を維持できます。低燃費で大ヒットしたスモールカーのピストンにも採用されるなど、各分野で注目されています。

大幅なフリクションロスの低減

  • フリクションロスの低減が,WPC処理の2倍強の低減を実現いたしました。出力向上、燃費向上、耐久性向上に絶大なる効果を得られます。当社ユーザーからは、2〜3km/L燃費が伸びたという報告もあります。
  • エンジン回転数のスムーズな伸びやカジリ防止が見込まれます。またそのパフォーマンスはスムーズなピストンの動きによって組み立て時に実感できるほどです。

半永久的な効果の持続

  • 二硫化モリブデンの残存とフリクション低減率に変化がない事から、摩擦によって母材が磨耗しても二硫化モリブデン層が転移する摺り込み現象が起こり、ピストンを例にとると、クルマの生涯にわたって効果が持続します。
  • 通常のコーティングではコーティング層が磨耗した段階で効果は無くなります。「ハイパーモリショット」なら半永久的に効果が持続します。

慣らし時間の短縮

  • 表面処理されていないSTDピストンに比べ、慣らし終了時間は4割短縮されます。「ハイパーモリショット」を施した段階で既にSTDピストンの慣らし完了時に値するフリクションロス低減値を示しています。
  • 初期なじみにも効果があり,ピストン組付け初期段階では、フリクションが通常のピストンが約15%増に対して「ハイパーモリショット」ピストンは、約2%増しか無く、馴らしに対しても効果的です。

その他の効果

  • 高回転時のフリクション低減により摩擦熱の発生が押さえられ、熱ダレやピストンの抱きつきの防止になります。
  • 処理による形状、寸法は変化はありません。通常のコーティングのように表面に層を新たに形成するのでは無く、母材の表面を改質するので厚くならず寸法精度の厳しい品に適しています。
  • 非常に耐熱性に優れています。
  • 二硫化モリブデンと圧縮空気のみを使用し、モリブデンは再使用できますので、ゴミの一切出ない環境にやさしいクリーンな技術です。
  • 効果に対し、他の表面処理に比べ割安です。

尚、二硫化モリブデン処理のみではWPC処理のような硬度や強度を向上することはできません。
「ハイパーモリショットピストン」はWPC処理との複合処理により、両者の特長を出し,より効果を上げる事ができます。

モリブデンコーティングとは違うの?


摺動抵抗を4気筒エンジンで測定をしたところ、以下のような結果が出ています。

処理 摺動抵抗低減率
一般的な二硫化モリブデンコーティング 1.4%
ハイパーモリショット 5.0%

注)あくまでも参考数値です。

通常のモリブデンコーティング

母材の上にコーティングしている為、厚みは10μm前後となり寸法精度の厳しいところには使用できません。

表面層にモリブデン成分を含有させる為、殆ど寸法が変わりません。リング溝も含めた側面全体処理が可能です。

ピストンピン穴は処理出来ません。

ピストンピン穴は処理可能です。

※ハイパーモリショットのみは通常のWPC処理の料金と同じです。
WPC処理とハイパーモリショットを合わせて処理する場合は1.5倍の料金となります。

ホンダのフィットに(二硫化モリブデン処理)が採用され、燃費が23リットル/kmとすぐれた値を得て評価されています。

シビックハイブリットにも採用されてます。


二硫化モリブデン処理を、当社(エヌ・イー)では「ハイパーモリショット」という名称で今後ご紹介いたします。